100V溶接機で上手に溶接出来ない場合の解決方法
2017/09/13
いったい当店は何屋さんなのでしょうか(笑)100V溶接機がありまして。。
ヤフオクで人気?の100V溶接機。出品者さん相当儲けてると思いますが(笑)。
それくらい台数売れてますねぇ。
で、この100V溶接機。ちゃんと溶接出来るのでしょうか。
私もそれが気になり、色んな人のブログやYoutubeを参考にさせていただいて、よし、買おう、と、買った次第です。
しかし、買った後、そのままでは溶接できませんでした。
その顛末と解決方法を書いていきます。
1.そもそもなぜ100V溶接機を買ったのか
もともと100V溶接機を持っていたのですが、使わないので手放してしましました。
こういうのって手放すと急に必要になるんですね(笑)
まず、甥っ子がクルマのマフラーを自作したいから、と、溶接をやりたいと。
次に、自分や友達のスクーターのセンタースタンドに不具合が。
なので、きゅうきょ、溶接機を再度買おうということになりました。
買うなら、前と同じ溶棒を直接加えるタイプではなくて、ヤフオクでいま流行り?の半自動100V溶接機にしようではないかと。
2.さっそく買って使ってみたら・・・
事前にいろいろな人のブログやYoutubeを見させていただいて、みんな、すげー!使える!って書いてあったから、うふふぅ、とばかりに購入して早速使ってみたのですが、使えませんでした・・・
溶接というからには、母材を溶かしてくっつけるワイヤーもしっかり溶けて2つをくっつけないといけないわけです。
ビードってやつですね。詳細は避けますが、当店のようなド素人レベルでもビードが乗らないと溶接の強度が出ないんですね。
それがどうやっても出ない。素材は0.8mmくらいの鉄なのですが、これに溶け込まない。0.8mmでも厳しいのかー、前に持っていた溶棒タイプのはこのサイズでもオッケーだったけどなー。
っと、何度かやってだめだったので、ちょっと放置していたのです。
3.お客様にアドバイスをいただいたのでやってみた・・・
数ヶ月後、たまたまお会いしたお客様の家に溶接機を見つけたので、ちょっと聞いてみたのです。
この方も同じ悩みを持っていたのですが、解決できた、とのこと。
ビードが乗らない解決策は、ずばり2点
1)電圧を上げる
2)ワイヤーはスズキッド製を使う
これだけでした。といっても、またコストが掛かるのですが(笑)
4.アドバイスをもとに改善してみた→解決
まず電圧を上げるために、「昇圧器」とか「ポータブルトランス」と呼ばれる機械を買いました。
簡単に言うと、100Vの家庭電源を115Vまたは125Vに昇圧するというものです。
この方いわく、日曜大工製品の機械工具でちょっとパワー不足を感じたら、電圧を昇圧させてあげるだけでかなりの改善がみられる、とのことでした。
これが昇圧器。変圧器とも呼ばれていますね。
次に125Vとかかれているほうの電圧。約130V出ています。
さっそくこれに溶接機を接続して試してみます。
なんということでしょう~!!!ビードがしっかりと乗るようになりました!!
左から100V、115V、125Vです。
100Vは母材にワイヤーが溶け込まず、母材の上で丸くなってしまっているのが分かるかと思います。
それに比べて、115V、125Vはしっかりと母材に溶け込んでいますね。
これで最低限使えるようになりました。
次にワイヤーをスズキッド製に変えてみます。
これがもうさらにグッド!!!
画像は撮り忘れてしまいましたが、上記ビードが更に滑らかに溶け込んでいく感じです。
この方いわく、「まぁ付いてきたワイヤーは第三国製だからね。国産にはかなわないということかな」ですと。
3.100V溶接機が使えないと思っている人は・・・
1)昇圧器を買う!
2)ワイヤーはスズキッド製に変更する!
これをやってみて下さい!
溶接機自体は使えるものです。上記環境でやりたかったことをいろいろやってみましたが、みんなうまくいきました。
もちろん溶接機単体で使える方もおられるので、使う環境によるのではないかと思っています。
んが、結局お金が何かとかかってしまったので、最初からスズキッド製を買えばよかったと(笑)。
KM51タウンエーストラックも溶接が必要な場所があるので、また使う機会が多くなると思います。